沖縄タイムス・9/26

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「再編変更」は困難視/石破氏、前内閣姿勢を踏襲
福田内閣で防衛相に就任した石破茂氏は二十五日夜、首相官邸で会見し、米軍普天間飛行場の移設など在日米軍再編について「現在、政府として対応方針を示して米軍再編に取り組んでいる。今までこのやり方が最善であるということであり、合理的な理由がない限りこれを変更することは困難」と説明した。日米合意を堅持した安倍内閣のスタンスを踏襲する考えを示し、普天間代替施設(V字案)の沖合移動を求める県や名護市をけん制したものとみられる。石破氏は「基地を受け入れていただいている結果として、わが国の独立と世界の平和のために多大な貢献をしていただいている地元の方々のご理解を得るということは当然。一切聞く耳を持たぬ姿勢はあるべきではない。地元の理解を得るべく誠心誠意、最善の努力をしていきたい」との考えも強調した。

米軍車両、藻場通過/国の調査器材破壊
米軍普天間飛行場代替施設建設に反対する市民団体のメンバーらは二十五日、現況調査のため沖縄防衛局が名護市辺野古沖に設置した調査器材の一部が破壊され、ジュゴンの餌となる藻場に残された水陸両用車の通行痕を撮影した。市民団体などによると、二十四日午後零時半ごろ、米海兵隊の水陸両用車十三台がキャンプ・シュワブからキャンプ・ハンセンに向け海上を移動、現場近くを通ったという。ジュゴンのはみ跡の調査のため、シュワブから約五百メートルの沖合で潜水した際に発見。ジュゴンなど海中生物の藻場の利用状況や鳴き声を調査するパッシブソナー(音波探知機)を設置するための架台が破壊されていた。本体は台風対策のため取り外されていた。撮影した「ジュゴンの里」の坂井満さんは「政府は環境調査のために器材を設置しているが、米軍は関係なしに訓練している。このような状況ではジュゴンを追い出しているようなものだ」と批判した。平和市民連絡会の当山栄事務局長は「調査機器が船の航行に危険を及ぼすと指摘してきた。機器のあるところで米軍が訓練するのは、日米両政府間の意思の疎通が図られていない証拠だ」と話した。